godlh
父さんのパソコン
自宅に帰ってからも、僕はあのサイトに書いてあった情報が頭を離れなかった。嘘かもしれない。でも、もし本当だとしたら・・・。そう思うと、明日になるまで何もしないなんて、そんな事はあり得なかった。
「父さん。パソコン貸して。」
家はそれほど裕福ではない。だから、必要な時に、父さんが使っている古いノートパソコンを使わしてもらっていた。
「あぁ、あとにしてくれないか。この書類を、明日までに作らないとダメなんだよ。」
自分の親を悪く言うのもアレだけれど、父さんはそれほど仕事が出来る方ではない。そのせいもあって、家はそれほど裕福ではないのだ。だから、僕専用のパソコンなんて、絶対に買ってもらえない。そんな悪循環を、絵に描いたような家庭環境だ。
でも、今はその家庭環境を言い訳にしている場合じゃなかった。とにかく、愛内さんのために何かしたかった。
僕から、自分でも信じられない言葉が出てきた。
「この書類を、そのまま作ればいいの?」
はっきり言って、父さんのやろうとしている事は、授業の中では初歩の初歩だった。だから、僕はあっという間にその書類を作り上げた。
「こんな感じでいい?」
「あ、あぁ、ありがとう。と、父さん、これからも秀郎に書類作り頼もうかな。」
「やだよ。じゃ、パソコン借りるね。」
そう言って、パソコンを持って自分の部屋にこもった。
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