【完】神様のうそ、食べた。


「部長!? 違っ 起こしてすみまっ」

何から言い訳しようとしていると、ネクタイを持っていた手を掴まれ、視界が反転する。



私の目に映るのは、タオルケットな中、キスすれすれの近くに水樹さんの顔があるだけ。

押し倒されてしまった。


「また、部長って言ったのはこの口か」

唇をなぞられて、ゆっくりと頬を指先が触れる。


「きゃー! きゃー! 駄目です! 部長疲れてるのに!」


「ばーか。飯も食わず、お前を食べるためにビールで我慢してたんだ」


キスできないよう水樹さんの口を両手でガードしていたら、ペロペロと手を舐められる。


水樹さんの指が、舌が、体温が、息遣いが、たまらなく狂おしい。


求められて嬉しいけれど、やっぱ疲れてるんだからゆっくりして欲しい。

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