ヒマワリ君の甘い嘘
華の頬がなんだか赤い。



ア、アレ……………?




「好きな人、じゃ…ない……、」



う、そ………



「(えええぇぇぇ!?)」



華のこんな顔初めて見た…!




「は、華……?」



「いや…違うって。別に好きとかじゃないけど…」




けど………?




「向き合ってみようかなって、…思ってる……」




華はそう言った後、顔を膝にうずめた。



可愛い……!



いままで見てきた華の中で、
たぶん 今の華が一番可愛いと思う。




いや、まて、

その前に。



華の言ってる人って一体………、




「…誰なの…?その人……」




華から返事は返って来ない。


私は身を乗り出して応えを待つ。



「………日向の友達」




日向くんの、友達………?



………!



「高崎くん!?」



「声デカイって」



華は私の口を手で塞いだ。


むぐっ、と 華の手の力で体制が傾く。




私が知らない間に何があったんだ……




よく分からないけれど、

なんだかすごい嬉しいな。




華がいつもより、素直だし
可愛いし


私、沢山応援するよ!!




「そっか、華…頑張ってね」



「ん、…小夏もね」








さっきとは違うか風が、私の頬を優しく撫でた。








私達の夏は



まだまだ終わらない。









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