ヒマワリ君の甘い嘘
おまけ














***






「えっ、華がまだチュウもしてないの!?」



「何よ、いつもしまくってるみたいに言わないでよね」




「いや、てっきりもうイロンナコトしてるのかなあって…」




ブチ。




「それ以上言ったら怒るよ」



「わぁあっごめん!ごめんなさい!」



小夏にこんなことを言われる日が来るなんて………




「…はー…、わかったらからもう謝んないで」




「……華、高崎くんと上手くいってないの?」




「別に。全然余裕で上手くいってるわよ」



普通に毎日話すし、メールもする。


一緒に帰ったりもしてる。



「じゃあいいじゃん」



よくないのよ。



「あっ、わかった。華は高崎くんともっとイチャイチャしたいんだね!」



声がデカイってば、このアホ。



だけど、否定できない。




「いいじゃん 、喧嘩もなく上手くいってるんでしょ〜?」




「よくないわよ!!!」



「ご、ごめん…」



私の大声に小夏は身体を小さくした。


ここが小夏の部屋じゃなかったら、今頃大注目されていただろう。





「もう付き合って5ヶ月もたつんだよ!?なのに今だキスすらしてないって、どんだけマッタリカップルなわけ!?」



「いや…それは…__」



「大体、あっちから告ってきたくせに、なんでひとつも触れてこないのよ!」



「だからそれ私に言われてもこま__」




「好きな人と一緒に居て欲情しないとか本当に男子!?」



ゼーゼー息切れするほど大声で叫ぶ。


これじゃあ、近所迷惑だ。



「まぁ…、5ヶ月はちょっと遅いかも。華の割りには」




最後の一言余計だっての。



華の割にはっていうか、
普通に考えて遅いわよ。


健全な男子高校生だったら、彼女とキスしたいとか思うじゃない!




「ちなみに、裕也くんのときはどれくらいだったの…?」




「んー…、付き合って3日目とか?」



「うわあ……」



「なによ、その顔」




ま、まぁ、裕也はチャラチャラしてる奴だったから。



…けど普通、それぐらいでも全然おかしくはないと思うんだけど。




お互い好き同士なんだし。




< 191 / 201 >

この作品をシェア

pagetop