哀しみの瞳
高校入学の願書の締め切りに合わせ最後の三者懇談の日


(教師)
「お父さん!聞いておられますよね?吉川君は、どうしても、〇〇高校を希望しておられるのですが…どうしてでしょうかね!」


(秀 )
「はあっ……(本人を見て、そうなのか?と小声で確かめる。)」



(教師)
「お父さんからは、何か参考に、例えば有名進学校の〇〇高校とかの話しは、しておられないのでしょうか?」



(秀)
「いえっ、行くのは本人ですから!本人がそこへ行きたいと言うのであれば、それで私は何も……」



(教師)
「ええっ!お父さん、普通、吉川君ほどの成績であれば、あの進学校ぐらいは余裕ではいれますよ!それがどうしてあの〇〇高校なんですか?判りませんね、僕には…」



(秀)
「本人の思うように、行かせてやりたいだけなんですそれが、親というものでしょう!本人が歩きたい様に歩かせて、後ろで見守ってやるのが、親ってもんでしょう!先生?」
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