哀しみの瞳
塾から帰る秀一を待って、秀は、一度腹を割って話してみようと思った。



(秀)
「秀一、お帰り!お腹空いただろ?一緒にどうだ?」


(秀一)
「僕を待っててくれたんですか?よかったのに!」



(秀)
「いやっ、ちよっと、話しがあって…」



(秀一)
「今しないといけないん話しなんですか?」




(秀)
「由理の事だけど…最近ちよっときつすぎるんじゃないか?あまり、手厳しい事ばかり言うのは、やめとけよ!由理もだんだん難しい年頃になって来たんだから、回りからあーしろ、こーしろって言われると、なお反発するだろ!」



(秀一)
「今、こういう時だから、きちんと言うべきことを言っておかないといけないんじゃないですか!好きにやらせるばかりが脳じゃないと僕は思いますけど…特に由理は、女の子なんですから!」




(秀)
「それはっ、そういう見方もあるのも分かるが、あまりに強制的な事を言うのは、逆効果じゃないのかな?由理の様子をそれとなく伺いながら、要所要所掴んでやればいいんじゃないか?」



(秀一)
「とにかく由理は、放って置いたらダメなんです!僕がちゃんと言ってやらないと…貴方は、甘やかしすぎるんです!」




(秀)
「甘やかしている訳じゃ無いんだけどな!」



(あいつの頑固さは、俺以上だな!しかし、あれじゃ、由理に嫌われるぞ!さぁ!その時は秀一?どうする?
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