捨てないで

そこはさびれていて
人ひとりいなかった

まるで今の私のよう

「つらいな...」

こんなとき千尋君に会いたくなる

そんなこと
叶わないけど....

そうこうしてるうちに
日が落ちて真っ暗になってきた

帰るの怖いけど
家に帰ろう

そう思って家に向かって
歩き出した

「ただいまー」
小声で言った

でも部屋の中は真っ暗だった

お母さん
出かけてるのか

そう思ってちょっとホッとした
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