捨てないで

「存在してた私が悪い
お母さんは何も悪くない」

私がそう言うと

「そんなこと言わないで

本当にごめんなさい

お願いよ
生きて
私と一緒に」

「生きてていいの?
一緒にいてもいいの?

この世に存在してもいいの?」

私がこういうと
お母さんは泣きながら
うんうんと頷いてくれた


生きてていいんだ
一緒にいていいんだ
存在してもいいんだ




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