・約束・2
「・・・‘とは’・・・って? オレ、彼と‘ナニ’かあった?
・・・なんて、一言も聞いてないけど?」


「あ・・・」

明らかに春夏は動揺している。


「・・・何があったんだよ?」

出来るだけ落ち着いた口調で、静かに問いかけた。




春夏は全て告白した。

強引ではあったが、唇を奪われた事。
その理由が、オレも関係している事・・・



「雅也、誤解しないで!」

まともに春夏の顔を見れなくなったオレは、ソファに座ったまま
下を向いて考え込んだ。



「彼に・・・慰めてもらって、気持ち切り替えられた?」

「そんなワケないじゃない!私を元気に出来るのは
雅也だけよ」



それでも、聞かなければ隠し通そうとしていたのだろう。
言わなくてもいい事として。
・・・ずっと隠し通せるはずがない。ヒミツを持てば、いつか
それがバレる日が来るはずだ。
その時に、どんな事を言ったって出来た溝は埋まらないんだ・・・



「・・・雅也だって・・・」

「何?」

< 134 / 180 >

この作品をシェア

pagetop