・約束・2
「なに凹んでんのよっ」

声をかけてきた同僚が、ポコッっと資料で頭を叩いてきた。


「担当決定して、明日には顔合わせの予定でしょ?
 あの子、大丈夫なの? 
 凹んでる暇なんて、ないんじゃないの??」

親指をクイクイッとした先に・・・村上くんが
ホワ~~~ッと、大あくびをしている。



「あ”・・・そうだった・・・」

私は企画書類などを持って、村上君のデスクへ近づく。
そして、大あくびをしている顔を上から覗き込んで
デスクの上に資料や書類を一気にドサーッと置いた。


「・・・村上君、随分余裕ですねぇ~・・・」

少々引きつりながら、村上君に言葉をかけた。



「アッ小田さん!!」


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