危険なアイツと結婚生活
「唯ちゃん、大好きだよ」
蒼の腕の中で幸せを感じた。
蒼はあたしの髪に唇を寄せ、ぎゅっと抱きしめる。
大好きなのは、あたしのほう。
好きすぎておかしくなりそうだよ。
蒼は甘い声で呟く。
「もっとぎゅぅっとしたいなぁ」
身体がまだ熱い。
今もまだ蒼の余韻が残っているというのに。
蒼の声を聞いただけで、とろけてしまいそう。
せっかくモルディブまで来てるのに、部屋の中で一日が終わってしまうと思い、あたしは身を起こした。