危険なアイツと結婚生活
「蒼……」
手を伸ばして、その綺麗な顔に触れる。
頬を緩ませたその顔は、さらに目を細める。
「ありがとう……」
あたしの側にいてくれて。
あたしを好きでいてくれて。
あたしをこんなに幸せにしてくれて。
「唯ちゃん……ダメだよ」
そう言って、少し頬を染めて横を向く蒼。
すごく愛しい。
思わずぎゅっとしがみつく。
新しいCDが床に散らばった。
「唯ちゃんが悪いんだからね」
蒼は静かにそう言って、あたしの身体を抱きしめた。
あたしは蒼から離れられない。
かっこいい蒼も、
優しい蒼も、
お馬鹿な蒼も、
弱い蒼も。
どんどんあたしは惹きつけられる。
いままでも、これからも、ずっと大好きだよ。