危険なアイツと結婚生活
そして……
「!?」
一瞬のスキだった。
蒼はあたしと中山さんを振り払い、壁に貼ってあるポスターに向かって走り出す。
途中倒れそうになっても、必死にもがいて……
「あぁ!馬鹿five!!」
訳の分からないことを言う。
きょとんとするあたしたち。
だけど蒼は必死だ。
「馬鹿five、東京来るの?超行きたい」
「え?」
「馬鹿fiveのライブ行きたい」
「えぇ!?」
あたしと中山さんは大声で叫んでいた。