キミとひとつになれたら





私にこんな表情を向けたのは、初めてだった。




「っ……」



急に怖くなって、何も言えなくなった。







「あんなゴミ野郎、消えたって構わないでしょ?」



彼の人差し指が、私の唇に触れた。


何も言えず、体が硬直した。






「あーあ……小春ちゃん、本当に悪い子になっちゃったねぇ」



ビクッ…。


体が跳ねた。





< 268 / 420 >

この作品をシェア

pagetop