キミとひとつになれたら





「いっつも僕をゴミ扱いしたくせに。お前の方がゴミだな」



息絶えた母親を仰向けにさせて、包丁で躊躇なくお腹をパックリ切ってしまった。





グチュっと嫌な音がした。
血の匂いがする。






「まっ、後でゆっくり解剖するか。ゴミの始末が先だな」



次に四ノ宮くんは、腰を抜かして青ざめた顔をする父親に視線を移した。






ゆっくり、
ゆっくり、
父親の方へと歩み寄る彼。




血にまみれた包丁を持つその表情は、とても楽しそうに笑ってた。


オモチャで遊ぶ子供のように。




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