☆ツンデレハンバーグ☆
好きな食べ物は何ですか?――ハンバーグ。



4月4日。日曜日。PM7:00。



ドカーン!!


私の部屋のドアが勢いよく開いた。



「おい優!!」


「ん?」


「あ"?」



入ってきたのは涼介。


私(優梨)の幼馴染み。


家も隣で、小さい頃からよく遊んでた。


それにしても…『ん?』と言った瞬間『あ"?』って…


いや…聞いたのこっちなんですけど…


というのは言ったら殺されるので言わないけど…



「おい。聞いてんのかオラァ」


「え?あ、うん。」


「あ"?」



『あ"?』って…ホント何様ですか?!



「え…何のよう?」


「あ?…あぁ…。あのー…そのー……」


「ん?」



涼介は顔を背けながら言った。



「そのー…メシを食え!!」


「…はぁ?」


「だっ…だから…俺んちで……」



ここまで来ると涼介は顔を真っ赤に染めて言う。



「お…俺んちで一緒にメシを食ってくださいっ…」



なーんだ。そんなことか。


涼介の家はお金持ちだけど、両親が共働きで、いつも独りでごはんを食べてる。


それは私も同じで、親が遅くに帰ってくる私の家は、いつも私独りぼっち。


だから、よく一緒にごはんを食べてた。


それに涼介は料理が出来ない。


作れるのは黒い玉子焼きくらい…


だから私がよく作ってあげてる。


最近は一緒に食べてなかったからな~



「うん。いいよ。何が食べたい?」


「――――グ…」


「ん?何?」











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