私の部屋(更新中)
私の狭い世界

部屋

抜け出したい


外に行きたい


自由になりたい

そんな考えもいつしか消えた。
自由になりたいという願いもいつしか消えていった。
外はどんな世界なのだろう…
部屋は窓がひとつもなく、あるのは本と机、椅子、お風呂、ベッド。
食事はメイドが運んでくる。
メイドが私の世界だった。

メイドの名前は紗々(ささ)という。紗々は食事を運び持ち帰るという短い時間に少しだけ外の話をしてくれる。こっそりと
紗々が言うには私の家は歴史ある日本刀(?)のすごいところらしい。でも、なぜ私がここにいるかは知らないらしい。
そして外の世界は青い空(?)が広がっていて、そこに光(?)が満ち溢れてる太陽(?)があるらしい。かろうじて、本を読んでいたので大体の言葉は把握してるし、一応勉強もしてきたからわかる…でも、太陽というのは光が満ちているらしい…想像ができない…。どんな形をしてるのかな?
あと、夜になると月(?)と星(?)が出てきてキラキラ光るらしい…。

私も、一度でいいから…なんて

ワクワクしても私に自由なんてない。
想像しても本の知識しか持たない私には想像力が足りない。材料が足りない。
頑張ったら、あそこの扉が開くかも…一度も試さなかったけど…。

そう思った私は好奇心に勝てず、紗々が私を訪れるために開ける扉…。

ゴクリ…

私は息を飲んだ。
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