また、
「チッ、いい加減に気付けよ。」
俺は部屋のカーテンを閉めた。
寝るときには暗い部屋がいいからと言う理由と昼までに快適に寝たいと言う下らない理由だったがこの時ばかりは遮光カーテンにして正解だったと感じた。
俺は気持ち悪くなり、更にはイライラしてきた。
あまり短気な方ではないが面倒なことが嫌いだからしつこい奴が嫌いだ。
俺は開いていた参考書や借りていたノートをしまい、ベッドへ入った。
最近早起きが続いていたからすぐに睡魔は襲ってきた。

また夢を見た。
階段を駆け上がる。
疲れるから俺ならそんなことはしないはずなのに。
そのまま扉を開く。
真っ青な空が広がった。
振り返ると誰かいた。
あぁ、落ちた。
変な浮遊感。
黒い手が伸びてくる。
俺は落ち続けてる。
まだ地面じゃないのか?

俺はまたドスッと落ちる感覚で目が覚めた。
手に冷や汗を握っていた。
外では鳥が鳴いていて朝を知らせていた。
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