琥珀の世界



「ねぇ柚子ー!柚子ちゃーん?いい加減気付いてよ!柚子ー!!」

またあの声...

「ねぇ...誰なの...?」

「あ!気付いた!?やったああ!」

元気な声。男の子、だな。
私の名前知ってるんだ...

「ねえねえ!!俺の名前覚えてる!?」

「名、前...?」

何の事だろう...?何が何だかさっぱり...

「やっぱり覚えてない...?」

急に声に元気がなくなる。犬みたい...

「俺の名前は... 」



ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!

目覚まし時計の音で目を覚ます。
6:30。丁度いい時間だ。
あぁ、始まってしまった。憂鬱な1日が...
< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop