白い闇に囚われてー短編集ー【停滞】
「わっ…、何だよ刹那」
雅風を追い払うような目つきの刹那に、隣にいる儚までも驚いた顔をしている。
「~~~、儚!」
「なに?」
「儚のお姉ちゃんは私だよねっ?」
「え……何言ってんの?」
いきなりの問いかけに、儚は面食らっている。
何がどうしてそんなことわ訊きたい心境に姉はなるのだろう。
「せつ──」
「ふー。……呪ってやる」
「……………は?」
またもや突然の宣告。
本気でどうした。