【短】俺とあの人~狼の恋~
心の中
俺とあの人は、火照った体のまま服を着た。



廊下から女子生徒の声が聞こえてくる。


今更ながら、こんな所でしてしまったことが凄いと思った。




これから何話そう…。


やっぱこれからの事か…?


周りにバレたらやばいもんな。



俺は頭の中で、あの人と一緒に過ごすこれからの事を考えていた。




だけど、あの人は違ったんだ。




まだほのかに赤い頬‥


潤んだ瞳で俺を見つめる。




そして、

柔らかい唇で優しくキスして言った



「これが最後のキス…」






俺を置いて



あの人は図書室を出て行った。







あの人がいなくなった図書室。




俺は一人


本棚の前に立っていた…。








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