陽介は俺と同じバスケ部で、小学校からの仲だ。
俺の一番の親友!

「陽介、今の聞いたか?今日抜き打ちテストあるっぽいぞ」

俺がニヤニヤしながらそう言うと陽介は驚愕!!とでもいうような顔をした。

「なんだと!!!!!聞いてねーし!!!!!」
「だから抜き打ちっていうんだろ」

三人で盛り上がりながら玄関に向かった。

「そういえば、二人共聞いてくれよ!俺さ~」

陽介は興奮気味になりながら昨日見たという夢の内容を話した。
暗闇を歩いていたら、数学の小川先生(50代の女の先生で、すごくでかい。影では力士と言っている生徒もいる)にキスをせがまれたらしい。

「俺は小川から必死に逃げてるんだよ、校舎内を。けど小川すげーしつこくてさ、階段で足を滑らせて転んじゃって……すぐ目の前に小川の唇が迫っててさ、叫んだ瞬間に目が覚めたんだ!」

純希と俺はゲラゲラと笑いながら陽介の話を聞いた。

陽介のやつ、すげー夢見るな…(笑)
夢……そういえば……

< 8 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop