「近未来少年少女」

┗九番街





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眠かったはずなのに俺の眠気はすっかり覚めてしまった。家に帰って、横になっても落ち着かない。

あいつの顔が…………………
ミノルの言葉が頭から離れない。


繰り返し、繰り返しさっきのやり取りを思い出して

『あーっ!!もう、訳わかんねー!!』

結局、同じ結論にたどり着く。


俺は落ち着かない気持ちに負けて、そのまま家を飛び出した。向かった先は……………



『んで?こんな朝っぱらからなんだよ……?』

それは四番街のリーダーの家だった。

リーダーは寝起きで不機嫌そうだったけど、
どうしても誰かに相談したかった。


『リーダー、あのさ……』

しかしリーダーはコクリコクリと頭がふらふらしていて、今にもまた寝てしまいそうだ。


『ちょ、リーダーっ!まじで寝てる場合じゃないんだって!』


『わ、分かった、分かったから』


俺はリーダーの体を揺さぶって、必死に叩き起こした。


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