「近未来少年少女」
第一章 僕たちの未来
┗17歳の今
『ユウキっ!もう8時よ。早く起きなさい』
一階のリビングから響く声。
俺は重たい体をベッドから起こして少しだけボーっとした。
まだ頭が眠りから覚めていなくて、俺の目は閉じたり開いたり、
閉じたり……開いたり……
閉じたり…………
開いたり………………また閉じたり……………。
結局俺は睡魔に負けて、そのまま二度寝。
薄れる意識の中で再びおふくろが俺の名前を呼んでいたけど、この睡魔には誰も勝てない。