「近未来少年少女」



『このままみんなバラバラになっちゃうのかな?』

シオリがボソッと呟く。

俺は向かいの椅子に座りながら自分の気持ちを言った。


『………俺はずっとダイキ組に居るよ。リーダーの仲間で居たいから』

みんながどう思ってるか分からないけど、例え何があっても俺はダイキ組で居続けたい。


『うん、私もっ!私もダイキ組に居たい』

シオリがやっと安心した顔になった。

その様子に俺が微笑んでいるとシオリは『私ね、
ユウキになら何でも話せるんだ。なんでだろう……』と首を傾げた。


なんでだろうって俺に聞かれても…………。
まぁ、頼りにしてくれるのは嬉しいけど。


『でも私は全然ユウキに何もしてあげられてないけどね』

『そんな事ないよ』

『………え?』


『これから話す事聞いてくれる?』


この世界にいる人達はみんな住人ってひとくくりにされるけど、その中で本音を話せるのはたった数人

それにはシオリも含まれている。


“これから話す事”
それは今ある俺の記憶。

つまり今まで生きてきた全ての事。


自分が忘れてしまう前に誰かに話せば、その人の記憶に残れると知った。だからシオリがいつか親に捨てられた事実を忘れても俺は覚えている。

その痛みと一緒に。

だから俺も大切な事を忘れる前に話したい。

どうでもいい事、ちっぽけな事、笑われるような事、何でもいいから思い出せる全ての事を‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐。



< 207 / 207 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

心にきみという青春を描く

総文字数/164,187

青春・友情298ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
*――――――――――――――――* 先輩は不透明な絵の具を好む。 水に溶けずに、筆を置いた瞬間から 乾いていくブルーをまるで魔法のように描く そんな先輩は好む絵の具とは反対に 透明で水に弱く、触れた瞬間から 壊れてしまいそうなぐらい繊細な人だった 美術室の扉を開けたあの日から――。 私の心のキャンバスには 永遠に色褪せない、なぎさ先輩がいました。 *――――――――――――――――* 2018・8月16日/完結
ごめん。ぜんぶ、恋だった。

総文字数/75,477

恋愛(純愛)139ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
お前は知らないだろうけど 知らないままのほうがよかったかもしれないけど 俺、本当は : : + ずっとお前のことが好きだった。 2020・2月18日/完結
紫陽花が泣く頃に

総文字数/81,825

恋愛(純愛)130ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
きみがこの世界からいなくなって この町では雨がやまない まるで誰かが泣いているかのように 今日も空から降り続けている *既存作品* 「きみとなら、雨に濡れたい」のリメイクです。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop