晴れ、時々、運命のいたずら



倉庫の壁を背にしている稔に、美咲が腕を絡ませ、お互い目を閉じて唇を重ねている。



(私…。)



穂乃花は、その瞬間頭が真っ白になり、気が付いた時には校舎の陰で泣き崩れていた。


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