学園マーメイド

気持ち悪い。
そう思うと同時に膝が、がくりとコンクリートにつく。
カクカクとみっともなく体中が震え上がり、倒れこんでしまうそうになるのをやっとの思いで立ち直らせている。



「蒼乃!」



陸嵩の声が聞こえる。
ああ、こういう姿を見せるのは二回目か。
情けない。出来ればもう見せたくなかったのに。



「バンビ!お前そっちの肩持って、トイレ連れてくぞ」
「あ、はい」



焦る二人の声が耳で木霊する。
だけどその声は脳まで届いてくれない。
今、自分がどう言う状況なのか、何をされているのか全く分からない。
時間感覚がなくなり、視界があやふやになり、私の意識はそこで飛んだ。




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