キミと 夜空と 星空と。

-3-




チャイムが鳴った。



天音は、すばやく玄関のほうを見る。

持っていた紅茶のカップを、机の上に下ろした。



“睦月君・・・かな??”



さっき帰って行ったばかりの睦月が、忘れ物でもして取りに戻ってきたんだろうか??


ゆっくりとした動作で立ち上がる。



そういえば、今日はずっと彼の様子がおかしかった。


いつもは真っ直ぐに私を見てくれるのに、今日は私じゃなくて、どこか遠くを見ていた様な気がした。



 何があったのか、聞こうかと思って彼の服の裾を、軽くつかんだ。


だけど、結局何も聞けなかった。


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