キミと 夜空と 星空と。

-4-



 俺は、彼女に貸してもらったタオルで、頭をごしごしと拭いた。小さな水しぶきが、リビングの床に飛び散る。

まだ昼間な筈なのに、雨のせいで外はもう暗くなっていた。

なのに彼女は、電気もつけずに俺に声をかける。


「お風呂、入っておいで?私もさっき入ったの。お湯、張ってあるから」


俺は頷いた。それから、壁にかけてあったシンプルな銀色の時計を見上げる。

時計の針は、3時を示していた。


3時・・・か。
俺、結局3時間も走ったんだ・・・。


自分の行為に驚き、そしてなんだか感動する。


 彼女の言葉に甘えて、俺はお風呂に入った。

湯船にはつからずに手短に、髪と体を洗ってすぐに出る。



風呂から出てリビングに行くと、彼女はソファーに座って本を読んでいた。



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