恋時雨。


「「「いただきますっ」」」

我ながら偉いと思う掛け声を三人で言った後、それぞれの食べ物にてをかけた。

「わ、結衣、またパンなの?」

私の机のうえのレジ袋をみた、夏希が言った。

彼女は、相川夏希。
センター分けのボブヘアーで、背が高くて。めぐとは違って、かっこいい女子って感じ。話し方もはきはきしてて、なにより、私の一番の友達だ。

私はとっさに、
「ははっ。そうなんだよねー。面倒臭くてさー。」

と言うと、夏樹は前髪をかき分けながらふふっと笑って、はいっと私に卵焼きを差し出す。

「食べなよ。私の自信作。結衣のために甘くしといたから。」

私が卵焼きが好きなのを知ってる夏樹は、よく作って持って来てくれる。
私が、有難うっと言って食べると、口の中で卵がトロトロととけて、ものすごく美味しい。
すると、横で見ていためぐが割ってはいって来た。

「なっちゃんはいつも手作りお弁当でしょ〜?すごいよねぇ!」

そういって私を軽く見たのが分かった。
…鋭い目つきで。めぐは、私をよく思ってない。

「そういうめぐもお弁当でしょ?…お母さんの手作りだけど。」

めぐの問いに綺麗に返す夏樹は、やっぱり凄いなって思う。そんな夏樹は、男女問わず人気だ。

「むー!それは言わないで〜!」

「ふふっ」
< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop