不器用なシンデレラ
 でも、今の私には優しくされる資格なんてない。

「・・・すみません」

 ハンカチで口を押さえてトイレに駆け込む。

 もう限界だった。

 個室に入ると声を上げて泣いた。

 私って社会人として失格だ。

 もう完全に理人くんに軽蔑された。

 この会社に入った理由が理人くんなんて言える訳がない。

 営業なんて仕事自分に合ってないし・・・・もうここにいない方がいいのかな。

 私はまるで疫病神だ。

 周りにいる人に災難を起こす。

 辞めた方が理人くんも安心して仕事に打ち込めるだろう。

 彼にとっては私は厄介者でしかないのだ。

 もう彼に会わせる顔もない。

 ハンカチで涙を拭うと、個室を出て手を洗った。
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