一番星
偽装恋愛

2人の彼氏

杉下 希空。
明日で16歳になる、高校1年生の秋。

授業が終わり、
校門へと足を運ぶ。

今日は、1人目の彼氏
トモヤと会う日。
別に好きじゃないけど告られたから付き合ってる。

自分で言うのも変だけど、あたしは顔はいいほうで、他校の人からも告られたりはする。
トモヤもそのうちの一人だった。
トモヤは2つ歳上、高校3年。
友達の亜紀に無理矢理連れてかれた合コンで会った、チャラい男。
もうすぐ大学受験だってゆうのに、ホントにバカな奴。
あたしなんかと付き合って。

しばらくすると、トモヤがバイクに乗ってうちの高校の校門にやって来た。

「ごめん希空!!待った??」

「別に…。」

あたしはそっけない態度をわざととってみる。

「の〜あ〜?そんな冷たくしないでよ〜」

そう言ってあたしに抱きついてきた。
そのままトモヤの唇があたしの唇に重なった。

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