一番星

真実

あたしの誕生日。
カオルに誕生日プレゼントとして部屋の鍵を渡された。
でもあたしは、一緒に住む事なんてできなくて、
カオルに真実を話した…。

あなたは、最後の最後まで優しいんだね…―。

外はもう暗くて、
カオルの表情はよく見えなかったけど、
とても悲しそうな顔であたしにこう言ったんだ…。


「…希空?泣かないで…。…俺、知ってたから…。希空が俺の事好きじゃないって事も、他に彼氏がいるって事も…。」


「じゃあどうして!!??だったらあたしを突き放せばよかったのに!!!」


「…どうしてカオルはそんなにあたしに優しくしてくれるの…??」


カオルはまたあたしの頭を優しく撫でた。


「希空が、好きだからだよ…。」





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