おててがくりーむぱん2


そこで光恵の顔に生気が宿る。


「リサーチ?」
「うん、ずっと、ミツのこと見てた」
「? どうやって?」
「アメリカにいるときは、鈴木にスパイさせてたし」
「は?」
「こっち帰って来てからは、ちょいちょい尾行してた」
「尾行?!」
「そいでもって、いい感じの男ができそうなときは、妨害とかして。それはそれで楽しかったなあ」


光恵はまじまじと孝志の顔を見つめる。


いやん、そんな見つめないで。
ドキドキします。


孝志が顔を赤らめると、光恵は「それ、ストーカーって言うんだよ」と冷たく言い放った。


「ちっ、違うよっ」
「どこがどう違う? わたしのこと、こっそり見てたんでしょ?」
「まあ、見てたけど」
「それストーカーって言うの! 最低!」


孝志は衝撃で口がきけない。


俺って、ストーカーだったんだ。
まさか警察に通報されたりとかしないよな。
っていうか、嫌われた?


孝志は血の気が引くのが自分で分かった。


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