おててがくりーむぱん2


「鈴木さん、20分で来てくれるそうです」
「え!? 20分も待つの?」
野島が顔をしかめる。


あなたが電話しろって言ったのに。


光恵は呆れてしまった。


「俺、約束あんだよな。皆川さん、聞いといて」
「え?!」
光恵は驚いて声をあげた。


「だって、わたしじゃ」
「いいよ。今からこのシステムの担当、皆川さんにしちゃうから」
「ええええーっ」
「皆川さん優秀じゃん。できるって」
「そういう問題じゃ……」


呆気にとられている光恵に背中を向けると、野島は「おつかれ」とさっさと部屋を出て行く。


あんにゃろー。


光恵は、憮然とした表情で、椅子にどかっと腰を下ろした。


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