流星×零姫―黒龍の寵愛姫―






「別に、ただ嫌いなだけよ。」



私は、そう答えて近くにあった雑誌を手にとった。




「お前の家のマンション

大きいのに中狭いのか?」



翔がそう言った。


部屋が狭いから息苦しいって意味じゃないのに。




「そう言う意味じゃないよ。」



「お前、親は・・・。」




当麻って痛いこと聞くのが得意みたいだわ。


一番聞かれたくないことを聞いてくる。




「いるわよ、

けど、一人暮らしなだけ。」



両方じゃなくて、母親しかないけれど・・・ちゃんといるわよ。


私のことを嫌いな母親がいるわよ。






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