流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







「離せ、まだ気がすまねぇ。」



「お願いだから

当麻の手を汚さないで・・。」




私が、もっとギュッと強く抱きしめた。



当麻は掴んでいた男の髪の毛を離した。



男たちは、恐怖に覚えた表情で走ってどこかに逃げていった。



私は、それを確認すると当麻を抱きしめていた手を離した。




「・・・紗綾、ごめん。」




当麻は私の涙を拭き取り、私の頬を優しく触った。




「すぐ来れなくて、ごめん。」



「守るって、

言ったのに、ゴメン。」




・・・・・?もしかして、この前の電話のことを言っているの?




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