流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







「興味ないな。」



茶髪の男の人は、そっぽを向きながらいう。




「そんな事言うなよ。


高嶺の花ちゃんが可哀想だろ。」





茶髪の男の人の後ろにいる、銀髪の髪をした人がそういった。


だから、高嶺の花って呼ばないで。





「高嶺の花って呼ばないで。

私には名前がある、モノじゃない。

それと、可哀想とか同情はやめて。」




同情なんて、されたくない。




―――『俺が救ってやろうか。』皮肉なあの人の言葉が頭に浮かぶ。


同情したから偽善で私を助け。


私から自由を奪い、罪を被せた。


同情なんて、しないで。





< 15 / 298 >

この作品をシェア

pagetop