流星×零姫―黒龍の寵愛姫―







「そういえば、昨日紗綾にこれあずかった。」




当麻が思い出したように、袋を取り出した。




「この中身、お菓子だと思う~。」




日向が、そう言って喜びながら、袋の中身を覗いた。


そして、一瞬で黙った。


どうせ、お菓子じゃないからだろう、と思った。




「なんだよ、これ。」




日向が袋を机に強く叩きつけた。


そして、袋の中身がバラバラと出た。


みんながそれを見て、表情を変えた。




「どういうことだよ!」




俺が声を荒げた。


中身は、大事な寵愛姫の特攻服と《ごめんね、今までありがとう。》と書かれた紙。






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