流星×零姫―黒龍の寵愛姫―








「考喜、黙れ。」




日向がそう言った。


日向の顔からはいつもの笑顔が消えている。


裏の顔の日向・・・久しぶりに見た。




「それ以上言ったら、俺殴るよ。」




栄もそう言う。


温厚でひょうきんな栄も今は違う。




「考喜、紗綾は寵愛姫だろ?」


「そんなこと言うな。」




双子の仁と佑も、口を揃えてそう言う。



何考えてんだよ、紗綾。



お前は、こんなにも皆が認めて、求めてんだよ。



何も言わずに、皆の前から去るなよ、俺たちは、仲間じゃねぇのかよ?






< 248 / 298 >

この作品をシェア

pagetop