流星×零姫―黒龍の寵愛姫―






ワザと、胸グラを掴むように挑発したのは、わかってもらいたかったら。




「仲良くするには、

まず知ってもらわなくちゃ、いけないでしょ。」




「全部は言えないけれど、コレ母親に刺されたの。」




「っつ―――――。」




「私が、出来損ないだったから。

母の大切なものを奪ったから。」




翔は驚いているようで、何も言わない。





「昔から、敵が多くて仲良くする方法なんて

全く、知らないの。」




皆に嫌われているから、こうやって皆に慕われるのは初めてでよく分からないの。


でも、黒龍に軽い気持ちで入ったのに仲良くしてくれる人が嬉しかった。


黒龍の皆に話しかけてもらってばかりだから、今度は私から近づいてみることにした。




< 72 / 298 >

この作品をシェア

pagetop