キミノコエ
サヨナラセカイ
翌朝ルイには

ほら言わんこっちゃない

みたいな呆れ顔で見られた。

ルイにはフユキに告白されたことしか言ってない。

全て言えたならいいのにな。

最後に私は昔の自分に戻り感情を失くした。






私が答えを切り出せずに立ち止まったまま時間だけが流れて夏になった。

お世話になった人達への手紙を書き終え外に出る。

そして一つ神に願う。

(…次、生まれ変わったら素直な人になりたい。)

照りつける太陽の元、学校の屋上で蝉の声を耳に焼き付けながら私は空中へと踏み出す。

風を切って落ちてく途中、私は一つ呟いた。




『ありがとう、大好きだよ皆』




生まれ変わって会えたならその時はまた遊んでね…

最期に見た景色は、屋上に立っているルイだった気がする。


「…カノ」
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