ちっぽけな距離
side 京

今は体育館の掃除をしている。

「つか…なんで俺達が掃除してるんだよぉぉぉー‼︎‼︎」

陽が叫ぶ。

「マジ最悪…おっさん先生のやろー…」

春樹もだるそうに掃除する。

そう。

なんで俺達がこんな目にあっているのかと言うと…。

六時間目は偶々、体育だった。

今日はバレーボール。

『体育委員、今日放課後体育館の掃除あるの知ってるよな』

と、体育の先生は言う。

『はあー‼︎‼︎⁇』

体育委員は春樹だった。

『ふ。どんまい』

と、陽は言う。

すると春樹が

『陽、お前も手伝えー‼︎』

と言った。

そのことから…

『おっ、じゃあ北見にも頼むかな』

と、先生は言ってきた。

『や…俺は…』

あずか保健室にいるから…

とは言えず…。

『じゃあ、三人頼んだな』

と、それだけ言って先生は体育館から出て行った。
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