先生が好き

真っ白恋愛

その日の帰り…


「ねぇ郁哉…あたし達上手く行っているんだよね?」

郁哉は携帯をいじりながら…返事は


「ぁぁ…」

ホントに聞いてるのかわからないような返事。


「郁哉聞いてる?」

「ぁぁ…」

「ねぇ!」

「きいてるよ!」

郁哉は怒鳴った。

あたしも…怒鳴ってしまった。

「じゃぁ、あたしが何て言ったか覚えてる?」

「そっ…それは…」

郁哉は言い訳をしようとした…

でも…聞いてなかった事ぐらいわかってる。

郁哉がしてる言い訳は、

聞いてたのかどっちか

あやふやだし…

一生懸命話してたあたしが馬鹿みたいだった。


そう思うと…涙が出てきた。

「郁哉…っ…もぉ…わかれよ…」

「……あぁ…」

その一言であたし達の関係は簡単に終わった。
< 15 / 201 >

この作品をシェア

pagetop