先輩、こっちを向いてください
「な…なんか!坂本…妹みたいで」




喜んだのに、嬉しかったのに…。



「妹」それは恋愛対象ではないですよね、先輩。



私は、頑張ることも許されないんでしょうか。



「…はい。いいですよ。しましょう」



うまく笑えてただろうか。







家に帰って自分の部屋で一人。



携帯を見つめる。



携帯の中にある、雄大先輩という文字。


ほんとなら嬉しくて飛び跳ねちゃうんだろう。



でも、私は妹みたいなんだって。。。



一人の女性として見れないんだって。



「う…ぅ・・っひっく・・く…るしぃよぉ…せん…っぱい…!」



知らなきゃよかったと思ってしまった。
< 9 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop