なめんなよ‼︎
嘘!?本当?




無言…



なに、話せばいいんだろ。



あっ!


「瑠衣斗の好きなひとってだれなの〜?」



「え?てか、俺まだいるとも言ってないし〜」


あ、そーだった


「じゃ、いないの?」



「どーだと思う?」



「ちょっと〜!今日気になってずっと考えてたのに…」



「あはは、まじ?嬉しい!じゃ、教えてあげようかな?」




「うん!!」




「いるよ。好きなひと」


いるんだ…


誰なんだろ…



「誰?」


こわくなってきた…


私じゃないかもだし…


告る前にふられるのかな…














「…莉緒ちゃん」














…え?




「え?うそ!本当?ゆめ?現実?なに?」


と、テンパっている私



すると、



スッっと


瑠衣斗の腕の中に





「本当だし、現実だから」



「俺、マジで莉緒ちゃんのこと大好きだから」



「…莉緒ちゃんは?」






ドキドキ ドキドキ



そんなの、



「…私も、瑠衣斗のこと大好きだから」




やっと、言えた



『大好き』って。





ギュッと抱きしめてるチカラが強くなった。




このままでいたい




ふと、顔をあげた


バチッ

目があった



それから、見つめ合っていた




瑠衣斗の手が頬にのびてきた






「莉緒、キスしよっか?」




ドキドキ ドキドキ




「聞かないでよ」






チュ






短いキス


ちょっと、物足りないけど…


すごく、満足している。



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