ビター・スウィート
「ドットとボーダーは元々のブランドのファンに合うでしょうし、パッチワーク風なら普段はターゲットにしていない客層にも好まれるかもしれないですよね!私個人的にはモンスターがすごく好きです!モンスター型の消しゴムとかあったら可愛くないですか?」
「あぁ、そうですねぇ!モンスター型のぬいぐるみペンケースとかもあったらと思って……あっ!ほなモンスター型シリーズで一式作ったらどうですかねぇ?」
「あっ!それいいですね!」
早速きゃっきゃとはしゃぎながら商品企画を話し出す青木さんと私に、内海さんは苦笑いでこちらを見る。
「他にもまだまだ提案デザインありますよ」
「見たいです!」
「すみません、やかましくて……」
「いいえー。デザイン気に入ってくださる方と商品作れるんは嬉しいです」
今まで私は広瀬先輩に言われて、出来上がった商品のサンプルを見て感想や意見を言ったり、とその程度で、商品の企画自体にはあまり関わってこなかった。
だけど、こうして使う人のことを考えながら自分の目で見て選んで作ることも楽しいんだって知った。
ものを作るって、楽しい。
そんな私を内海さんは、隣で呆れながらも見守っていてくれて、その支えに感じる安心感のおかげもあるんだと、そう思った。