【長】野球ボール
「ラブラブですねー♪」


成宮さんを見送ったあたしに、ソウソウが近寄ってきた。


「お陰様で♪」


あたしは笑顔で返した。

もう一輝は別の場所にいる。




「でも何で成宮さん?絶対キョンキョンには一輝の方が合うのに」


「前から好きだったのー。一輝もそれは知ってるし」


「ふ〜ん…」


「てか、何でソウソウは一輝を推すわけ?」


まさか男の友情…?


「だって、一輝といるキョンキョンの方が素じゃん?まだ成宮さんに慣れてないだけかもだけど、やっぱ自分つくったままはしんどいだろ?」


「…………」


「俺はそう思っただけ。キョンキョンがいいなら、いいけどね♪」


ソウソウって楽観的で、何も考えてなさそうで実は考えてるんだ。

でもそんなこと…ないんだから。
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