【長】野球ボール




その晩。


鳴り続ける携帯を無視して、あたしは決めた。




一輝のことは諦める。




それがあたしにとっても、一輝にとっても……

一番いいと思った。




もう皆に迷惑もかけられないしね。




胸が痛いのだって、今だけだから。


すぐになくなるから。




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