秘密の部屋
顔見知り
はじめまして。

皆さん、神宮寺桜って言います。

姉は、な…なんと
『mommo』っていう雑誌の
今、中高生にカリスマ的人気モデルのルイなんです!
でも、姉妹っていうのは、みんなに秘密なんだ。うるさくなるからね。

私は、
そんな姉に憧れて、同じ習い事をしたり
同じ学校へ行ったり、真似してたの。

だけど…容姿だけはどうにもできなくて、
私は、教室の隅っこを特等席としている…
メガネを掛けていて、
ちょっとくせっけの髪の毛を後ろの下の方に一つぐくりしている
いわゆる地味子。

今日から、高校二年生なんだけと
クラス替えが気になり過ぎて
朝からそわそわ

落ち着かない足取りで学校についた。

えーと。
A組には...ない。
B組にもない。C組…ないなぁ~。

「あ!」

あった!D組だ!!

ということで、三階にある2年D組へ行った。

〜〜〜


「やっほー。桜♪」

大きい声で、手を振っている可愛い女の子が、そこに居た。
「あぁ〜!由紀ちゃんだぁ!」

私は、駆け寄り笑顔で言った。

「やったー。今年も同じクラスだね。」

「うん!」

由紀ちゃんの言葉に大きく頷いた。

由紀ちゃんっていうのは、私の幼なじみで、とっても可愛い美人さんでモテる。
本名は、佐藤 由紀(さとう ゆき)
唯一、私の姉の事を知っていて、
仲良くしてくれている。

よっし!今年も何とか普通に、学校生活がおくれそう。と、心の中でガッツポーズをした。

名前の順も、前後なので先生が来るまで、
ずっと由紀ちゃんと喋っていた。

すると、
「「「キャー」」」
と、女の子の黄色い叫び?が、聞こえた。

な、何事?

叫び声が段々近付いてきて、教室に一人の男の子が入ってきた。

サラサラの少し茶色い髪に、大きく切れ長な目、スラッとした鼻、太すぎず細すぎない眉、体型も程よく筋肉が着いていて凄い
イケメンくんだった。

「誰?、そんなに人気者なの?」
そりゃあイケメンだけど…
と、思いつつ由紀ちゃんに聞いた。
そしたら…

「えー!!し、知らないの?!
        月島 翔くんだよ?!」

「えー…?」
イマイチ理解できない私。
まぁ、いいや。

そんなイケメンくんと、近付くこと一生無いだろーし。
そんな事を思っていたが…
席が隣だった。

私の席は窓際の一番後ろだった。
なかなか良い席と思っていたのに、何で…
なんか、見られている気がするし…
だから、反対の窓の外を見た。

あ、あそこ旧校舎だ。
一年生の時は、二階だから全然見えなかった。

ん?あそこの部屋…

今日は午前中で終わったから、そのまま
家に帰った。

「ただいま〜。」

「「おかえりなさ~い♪」」

お母さんと、もう一人女の人の声がした。

「お、おねえちゃん!!」

そう、そう正体は姉のルイだった。

「今日の仕事は?」
姉は、仕事と大学があるため、一人暮らし
をしている。
そして、滅多に帰ってこない。

「今日はオフなのよ♪、可愛い妹が進級したんだから、お祝いを持ってきたのよ♪」
ウキウキで、返事が帰ってきた。
「可愛いって、姉妹にお世辞言わなくでいいのに〜。」
と、言いつつプレゼントを受け取った。

「わぁー。」
そこには、人気ブランドの新作ワンピースがはいっていた。

「桜は、めっちゃ可愛いから、オシャレしたら絶対モテるのに〜。」
と、凄い事を言って姉は、帰っていった。

今日は、色々あったなぁ~。












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